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四国地方

高知県

かつおと柑橘の国、清流と太平洋

四国の南部、太平洋に面して東西に長く広がる高知県。黒潮が流れる海と、四万十川や仁淀川などの清流を抱く山の恵みに満ちています。

豪快にあぶるかつおのたたきから、沈下橋が架かる四万十川まで。高知を代表する名産と名所を3つずつ紹介します。

数字で見る高知県

面積

18位/47

7,102.28km²

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人口

45位/47

65.6万人

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面積:国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」2026年7月1日現在
人口:総務省統計局「人口推計」2024年10月1日現在(千人単位)

高知県の名産

かつおのたたき

表面をあぶったかつおを厚切りに。塩やゆず酢で味わう土佐の味

  • 旬初夏の初がつおと、秋の下りがつお

かつおのたたきは、かつおの表面を炎であぶり、厚めに切って、塩やたれで味わう高知の郷土料理。漁師が船の上で食べたまかないが広まったとされます。

名前は、塩やたれをかけて手でたたいてなじませることから来たといわれます。わらの強い炎で一気にあぶると、香ばしい風味がつくとされます。

食べるときは、にんにくやねぎなどの薬味をたっぷりのせ、ゆず酢としょうゆを合わせたたれや、塩で味わいます。旬は、初夏の初がつおと、脂ののった秋の下りがつおの年2回です。

高知市は、かつおの購入額が全国の県庁所在市などの中で1位です(総務省の家計調査、2023〜2025年平均)。お取り寄せのたたきは、冷蔵庫でゆっくり解凍し、切ってすぐ味わいましょう。

ゆず

収穫量全国1位。山あいの村で育つ、香り高い高知のゆず

  • 旬黄ゆずは10月以降(青ゆずは夏〜秋)

高知県はゆずの収穫量が全国1位で、国内の半分以上を生産しています(農林水産省の資料、2023年産)。

香美市の物部地域で育つ「物部ゆず」は、2020年に国の地理的表示(GI)に登録されました。実が黄色く色づくのは10月以降です。

県東部の安田町や馬路村、北川村などは、ゆずの一大産地。森林鉄道の跡とゆず畑が続く地域は、日本遺産「森林鉄道から日本一のゆずロードへ」にも認定されています。

高知では、ゆずの果汁を「ゆず酢」と呼び、料理に欠かせない調味料として使います。かつおのたたきや酢の物、鍋のポン酢に。皮を刻んで、料理の香りづけにするのもおすすめです。

土佐文旦

収穫量全国1位。さわやかな甘さと、ぷりっとした果肉の食感

  • 旬露地ものは1月〜4月

高知県は文旦の収穫量が全国1位(農林水産省の資料、2023年産)。なかでも「土佐文旦」は、高知を代表するかんきつです。

原木は、昭和のはじめに県の農事試験場の玄関前にあった木と記録されています。1943年には土佐市の農家に苗木が植えられ、今では土佐市や宿毛市、香南市などが主な産地です。

露地ものの旬は1月から4月。大きな実で、さわやかな甘さとほどよい酸味、ぷりっと弾ける果肉の食感が魅力です。

厚い皮に切り込みを入れてむき、薄皮を外していただきます。むいた皮は、マーマレードや砂糖漬けにすると、香りまで楽しめます。

高知県の名所

四万十川

欄干のない沈下橋が架かる、全長196kmの四国最長の川

  • 行き方土佐くろしお鉄道・中村駅が起点。沈下橋へはレンタサイクルや車で
  • 季節通年(2026年10月19日〜12月10日は佐田トンネルの工事で交通規制あり)

四万十川は、高知県西部を流れる全長196kmの、四国でいちばん長い川。1994年に、正式な名前が「渡川」から「四万十川」に変わりました。

川には、欄干のない「沈下橋」がいくつも架かっています。大雨で増水したときに、水の流れや流木の抵抗を受けにくくするため、欄干をつけずに造られています。高知県は48の沈下橋を保存の対象にしています。

最も下流にある佐田沈下橋は、長さ291.6m。川と山がつくる下流域の景観は、国の重要文化的景観に選ばれています。

沈下橋は欄干がないうえ、地元の車も通ります。橋の上では足元と車に十分注意し、大雨のときは近づかないこと。佐田沈下橋へ向かう道の佐田トンネルで修繕工事があり、2026年10月19日〜11月19日は全面通行止め、11月19日〜12月10日は片側交互通行です(平日の8:30〜17:00。日程は変わることがあるので事前に確認を)。

桂浜

太平洋を望む弓なりの浜。坂本龍馬の像が海を見つめる

  • 行き方JR高知駅からバスで約30分
  • 季節通年

桂浜は、高知市の南にある、太平洋を望む弓なりの浜辺。月の名所としても知られ、昔から高知を代表する景勝地です。

浜を見下ろす高台には、幕末の志士・坂本龍馬の像が立っています。像の高さは5.3m、台座を含めると13.5mあり、1928年に建てられました。

浜辺を歩けば、打ち寄せる波の音と、広い太平洋の眺めが楽しめます。近くには、龍馬にまつわる資料を展示する施設もあります。

桂浜は波の変化が激しく、遊泳は禁止されています。波打ち際には近づきすぎないように注意しましょう。

高知城

江戸時代の天守と本丸御殿が残る城。追手門前では日曜市も

  • 行き方とさでん交通・高知城前電停から徒歩約5分
  • 季節通年(日曜市は毎週日曜)

高知城は、土佐藩の初代藩主・山内一豊が1601年に築き始めた城。1727年の大火で多くの建物を失いましたが、1753年までに再建されました。

天守をはじめ、本丸の建物がほぼそのまま残る、全国で唯一の城とされます。天守や本丸御殿、追手門など15棟が、国の重要文化財に指定されています。

天守からは、高知の街並みを一望できます。本丸御殿は、藩主が暮らした建物の中を見学できる、貴重な場所です。

追手門の前の通りでは、毎週日曜日に「日曜市」が開かれます。300年以上の歴史がある街路市で、野菜や果物などの店が並びます。お城とあわせて楽しみましょう。

高知城と桂浜は高知市内から、四万十川へは県西部の四万十市へ向かえます。家で高知を味わうなら、かつおのたたきにゆず酢をかけ、デザートに土佐文旦を並べれば、高知の味がそろいます。

黒潮の海と清流、そして城下の街。高知は、豪快な食と大らかな自然に会いに出かけたくなる土地です。

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