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四国地方

徳島県

すだちの香りと、渦潮と渓谷の国

四国の東部にあり、紀伊水道と太平洋に面した徳島県。鳴門海峡の渦潮や、吉野川がつくる深い渓谷など、ダイナミックな自然に恵まれています。

国内のほとんどを生産するすだちから、鳴門の渦潮まで。徳島を代表する名産と名所を3つずつ紹介します。

数字で見る徳島県

面積

36位/47

4,146.81km²

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人口

44位/47

68.5万人

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面積:国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」2026年7月1日現在
人口:総務省統計局「人口推計」2024年10月1日現在(千人単位)

徳島県の名産

すだち

収穫量全国1位。料理をさわやかに引き立てる、徳島の香酸かんきつ

  • 旬露地ものは8〜10月(ハウス・冷蔵ものでほぼ一年中)

徳島県はすだちの収穫量が全国1位(農林水産省の資料、2023年産)で、国内のほとんどを生産しています。「徳島すだち」は2023年に国の地理的表示(GI)に登録され、全国の出荷量の98%を占めるとされます。

名前は「酢橘(すたちばな)」が由来とされ、徳島市や阿南市、神山町などで育てられています。神山町には、樹齢200年あまりと推定される古木もあります。1974年には県の花にもなりました。

果皮が濃い緑色のうちに収穫するのが特徴。ハウスもの(3〜8月)、露地もの(8〜10月)、冷蔵もの(10〜3月)と、ほぼ一年中出回ります。

焼き魚や刺身、豆腐に搾ったり、薄切りをお吸い物に浮かべたり。徳島では、みそ汁にかけることもあります。保存は、ポリ袋に入れて空気を抜き、冷蔵庫へ。果汁を搾って小びんで冷蔵しておくのも便利です。

なると金時

海の砂地で育つ、皮が紅色で中が黄金色のさつまいも

  • 旬旬は11月〜2月ごろ(収穫は7〜10月)

なると金時は、鳴門市や松茂町、北島町、徳島市など、県の北東部で育てられるさつまいも。「なると金時」は地域団体商標に登録されています。

育つのは、海の砂を含んだ、水はけと風通しのよい砂地の畑。皮は鮮やかな紅色、中は黄金色で、名前の由来にもなっています。

収穫は7月から10月。とれたあとに貯蔵して熟成させることで甘みが増し、11月から2月ごろが食べ頃とされます。徳島県は、かんしょ(さつまいも)の収穫量が全国5位です(農林水産省の資料)。

焼きいもや天ぷら、大学いもにすると、ほくほくした食感と甘さが楽しめます。さつまいもは寒さに弱いので、冷蔵庫には入れず、新聞紙で包んで常温で保存しましょう。

徳島ラーメン

甘辛く煮た豚バラと生卵をのせる、濃厚なスープの中華そば

  • 旬通年

徳島ラーメンは、甘辛く煮た豚バラ肉と生卵をのせるのが特徴のラーメン。地元では「中華そば」と呼ばれるのが一般的です。

戦後に小松島市の屋台で始まり、徳島市内に広まったとされます。「徳島ラーメン」という呼び名は、1998年に県外のラーメンのテーマ施設に出店したことをきっかけに、全国に知られるようになりました。

スープは、濃い口しょうゆの「茶系」、薄口しょうゆの「白系」、鶏ガラや野菜も使う「黄系」の3つに分けられます。

ラーメンと一緒にご飯を頼む人が多いのも徳島流。濃いめのスープと甘辛い豚肉が、ご飯によく合います。お取り寄せのセットなら、生卵を落として、家でも本場の味を楽しめます。

徳島県の名所

鳴門の渦潮

潮の流れが生む大きな渦。大潮の日の満潮・干潮前後が見どころ

  • 行き方JR鳴門駅からバスで約25分、鳴門公園下車
  • 季節通年(3月下旬〜4月下旬が特によいといわれる)

鳴門海峡は、徳島県と淡路島の間にある海峡。潮の満ち引きによって激しい潮流が生まれ、大きな渦が巻きます。イタリアのメッシーナ海峡などと並ぶ「世界三大潮流」のひとつといわれます。

渦の大きさは直径20mに達することもあり、大潮のときには潮流の速さが時速20kmを超えるといわれます。瀬戸内海国立公園を代表する景色のひとつです。

見頃は、満潮と干潮の前後およそ1時間半。とくに3月下旬から4月下旬は、1年で最もよい時期といわれます。出かける前に、潮見表で渦の見頃の時刻を確認しておきましょう。

大鳴門橋の橋げたの中にある遊歩道「渦の道」では、海面から45mの高さのガラス床から渦を見下ろせます。観潮船に乗って、間近で渦を眺めることもできます。

祖谷のかずら橋

シラクチカズラで編んだ吊り橋。秘境・祖谷の谷に架かる

  • 行き方JR大歩危駅からバスで「かずら橋夢舞台」下車、徒歩約5分
  • 季節通年(大雨のときは臨時休業あり)

祖谷のかずら橋は、三好市の祖谷川に架かる吊り橋。シラクチカズラというつる植物を編んで作られ、長さ45m、幅2m、水面からの高さは14mあります。国の重要有形民俗文化財に指定されています。

平家の落人が、追っ手が来たらすぐに切り落とせるように作ったという説や、弘法大師が架けたという説が伝わっています。

足元は板のすき間から川面が見え、歩くたびにゆらゆらと揺れて、スリル満点です。橋は3年ごとに架け替えられています。

夜のライトアップ中は、橋を渡ることができません。大雨などの天候で休業することもあるので、出かける前に確認しましょう。

大歩危・小歩危

吉野川が削り出した約8kmの渓谷。遊覧船で岩肌を間近に

  • 行き方JR大歩危駅から徒歩約20分(小歩危駅から徒歩約10分)
  • 季節通年(紅葉は11月中旬〜下旬、冬はこたつ船)

大歩危・小歩危は、吉野川が長い年月をかけて削り出した、約8kmにわたる渓谷。2014年に国の天然記念物に指定されました。

名前の由来は、断崖を意味する古い言葉「ほけ」からという説や、「大股で歩くと危ない」からという説があります。

渓谷では、さまざまな模様の岩肌が見られ、遊覧船に乗ると約30分かけて、川面から景色を楽しめます。12月から2月は、こたつ船も運航します。

秋は11月中旬から下旬が紅葉の見頃。雨が続いたあとは遊覧船が欠航することもあるので、出かける前に確認しておきましょう。

鳴門の渦潮へは鳴門駅からバスで、大歩危・小歩危と祖谷のかずら橋へは、JR土讃線で山あいの大歩危駅へ向かえます。家で徳島を味わうなら、なると金時を焼きいもにして、焼き魚にはすだちを搾る、そんな食卓もおすすめです。

海峡の渦潮と、山深い渓谷。徳島は、自然の力強さを感じに出かけたくなる土地です。

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参考にした情報