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四国地方

愛媛県

かんきつ王国と、道後の湯と瀬戸内の橋

四国の北西部、瀬戸内海と宇和海に面した愛媛県。温暖な気候を生かしたかんきつ栽培や、海の恵みを生かした養殖がさかんです。

季節ごとに味わえる多彩なかんきつから、歴史ある道後温泉まで。愛媛を代表する名産と名所を3つずつ紹介します。

数字で見る愛媛県

面積

26位/47

5,675.69km²

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人口

29位/47

127.6万人

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面積:国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」2026年7月1日現在
人口:総務省統計局「人口推計」2024年10月1日現在(千人単位)

愛媛県の名産

かんきつ

伊予柑や紅まどんななど、季節ごとに多彩な品種がリレー

  • 旬ほぼ一年中(品種ごとに10月〜6月ごろ)

愛媛県は、かんきつの一大産地。伊予柑やポンカン、清見、河内晩柑などは収穫量が全国1位で(農林水産省の資料、2023年産)、温州みかんも全国上位の産地です。

秋の早生の温州みかんに始まり、冬の伊予柑、春の清見、初夏の河内晩柑と、品種をつなぎながら、ほぼ一年中かんきつが出回ります。

県が育てたオリジナル品種も人気です。「紅まどんな(愛媛果試第28号)」は、ゼリーのようにやわらかくみずみずしい果肉が特徴で、12月ごろが食べ頃。「甘平」「紅プリンセス」とあわせて、11月から4月までリレーで出荷されます。

かんきつは、箱から出して風通しのよい涼しい場所に置き、傷んだものがないか時々確かめましょう。紅まどんなは皮が薄くむきにくいので、くし形に切って食べるのがおすすめです。

鯛めし

養殖まだいの収獲量は全国1位。地域で作り方が違う鯛めし

  • 旬通年

愛媛県は、まだいの養殖の収獲量が全国1位で、全国の半分以上を占めます(2023年)。宇和海を中心に養殖がさかんで、まだいは県の魚にもなっています。

愛媛の鯛めしは、地域によって作り方が違います。今治などの東予では、鯛を丸ごとご飯と一緒に炊き込みます。

宇和島市などの南予では、新鮮な鯛の刺身を、しょうゆやみりん、卵、ごまなどを合わせたたれに漬け、たれごと熱いご飯にかけて食べます。漁師が火を使えない船の上で作ったのが始まりとされます。

炊き込みの鯛めしは、鯛の身をほぐしてご飯と混ぜて。刺身をのせる鯛めしは、卵を溶いたたれをたっぷりかけて味わいます。お祝いの席にもよく出される、愛媛のごちそうです。

じゃこ天

小魚を骨や皮ごとすり身にして揚げた、南予の練り物

  • 旬通年

じゃこ天は、近海でとれた小魚を骨や皮ごとすり身にして、平たく形を整えて揚げた練り物。宇和島市や八幡浜市など、南予地方の名物です。

宇和島藩の初代藩主・伊達秀宗が、1615年に仙台から連れてきたかまぼこ職人が始まりといわれています。名前の由来には、「雑魚(ざこ)天」が変化したという説など、いくつかの説があります。

骨や皮も使うため、少しざらっとした食感と、魚のうまみがぎゅっと詰まった味わいが特徴です。

そのまま食べるほか、軽くあぶって大根おろしやしょうゆを添えたり、おでんやうどんの具にしたりと、いろいろに楽しめます。

愛媛県の名所

道後温泉

公衆浴場で初めて重要文化財になった道後温泉本館が象徴の名湯

  • 行き方JR松山駅前から市内電車で約25分、道後温泉駅下車
  • 季節通年

道後温泉は、松山市にある歴史ある温泉地。シンボルの道後温泉本館は、1994年に公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定されました。

本館では2019年から保存修理工事が行われ、2024年7月に全館での営業を再開し、同年12月に工事を終えました。

浴場は「神の湯」と「霊の湯」の2つ。本館の屋根の上にある振鷺閣では、朝夕の6時と正午に、時を知らせる太鼓が鳴らされます。皇室専用の浴室「又新殿」も、ガイド付きで見学できます。

温泉街には商店街もあり、浴衣で湯上がりの散策が楽しめます。本館は宿泊施設ではないので、泊まるなら周辺の旅館やホテルを利用しましょう。

松山城

松山市の中心、勝山の山頂に建つ城。現存12天守のひとつ

  • 行き方ロープウェイ乗り場からロープウェイで約3分、またはリフトで約6分
  • 季節通年(春は桜の名所)

松山城は、加藤嘉明が1602年に築き始めた城。今の天守は1852年に再建されたもので、江戸時代から残る12の天守のひとつです。天守など21棟が、国の重要文化財に指定されています。

城は松山市の中心にそびえる山の上にあり、天守からは松山の市街地や瀬戸内海を見渡せます。

山の中腹までは、ロープウェイ(約3分)かリフト(約6分)で上れます。降りてから本丸までは、歩いて10分ほどです。

春は桜の名所としてもにぎわいます。城山の登城道の一部では車両の通行が止められていることがあるので、出かける前に最新情報を確認しましょう。

しまなみ海道

6つの島を橋で結ぶ約70kmの道。自転車で海を渡れる

  • 行き方広島県側はJR尾道駅、愛媛県側は今治市のサンライズ糸山が起点
  • 季節通年

しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ道路。瀬戸内海に浮かぶ6つの島を、いくつもの橋でつないでいます。1999年5月に開通しました。

自転車でも渡れるのが大きな魅力で、尾道から今治までの約70kmのサイクリングルートは、海峡を渡る日本初のサイクリングルートとして知られています。道には、目印の青い線「ブルーライン」が引かれています。

レンタサイクルを利用でき、途中で乗り捨てることもできます(一部の自転車を除く)。自転車の通行料は、2028年3月31日まで無料になっています。

全部を自転車で走らなくても、体力や時間に合わせて、一部の区間だけを楽しむこともできます。橋の上は風が強いことがあるので、天気を確かめて出かけましょう。

道後温泉と松山城は、松山の市内電車で行き来できる距離。しまなみ海道へは、今治から自転車や車で向かえます。家で愛媛を味わうなら、季節のかんきつを取り寄せ、じゃこ天をあぶって、鯛めしで締める、そんな食卓もおすすめです。

実り豊かなかんきつと、古い湯の町、海を渡る道。愛媛は、のんびりと旅を楽しみたくなる土地です。

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参考にした情報