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近畿地方

和歌山県

梅とみかんの里と、祈りの道

紀伊半島の西から南に広がり、海と山に囲まれた和歌山県。温暖な気候を生かした果物づくりがさかんで、高野山や熊野などの祈りの地も抱えています。

収穫量全国1位の梅とみかんから、世界遺産の高野山まで。和歌山を代表する名産と名所を3つずつ紹介します。

数字で見る和歌山県

面積

30位/47

4,724.65km²

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人口

40位/47

88万人

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面積:国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」2026年7月1日現在
人口:総務省統計局「人口推計」2024年10月1日現在(千人単位)

和歌山県の名産

梅干し

収穫量全国1位の紀州の梅。皮がやわらかく肉厚な南高梅が代表

  • 旬梅の収穫は6月ごろ。梅干しは通年

和歌山県は梅の収穫量が全国1位で、全国の約6割を占めます(農林水産省の資料、2024年産)。みなべ町と田辺市を中心に栽培されています。

代表品種の「南高梅」は、みなべ町で生まれた品種。昭和の調査で優れた梅の木を選び抜き、調査に関わった地元の南部高校(通称「南高」)にちなんで名付けられました。皮がやわらかく、果肉が厚いのが特徴です。

山の斜面に梅林を広げ、山の上の方には薪や炭をとる林を残し、ミツバチが受粉を助ける。この「みなべ・田辺の梅システム」は、2015年に世界農業遺産に認定されています。

梅干し用の梅は、6月ごろ完熟して自然に落ちた実を集め、塩で1か月以上漬けたあと、3〜4日ほど天日に干して作ります。塩だけで漬けた白干しや、はちみつなどで味付けしたものがあり、保存方法は種類によって違うので、表示を確かめましょう。

みかん

収穫量全国1位。石積みの段々畑で育つ有田みかんが有名

  • 旬秋〜冬(9月〜12月ごろ。貯蔵みかんは1〜3月ごろ)

和歌山県はみかんの収穫量が全国1位(農林水産省の資料、2024年産)で、21年連続の日本一です。なかでも有田地域のみかんはよく知られ、「有田みかん」は地域団体商標に登録されています。

有田・下津地域では、400年以上前から山の斜面に石を積んだ段々畑をつくり、みかんを育ててきました。この「石積み階段園みかんシステム」は、2025年に世界農業遺産に認定されています。

9月ごろの極早生から始まり、早生、中生と品種がリレーし、12月ごろまで出荷されます。貯蔵して味をなじませた「蔵出しみかん」は、1月から3月ごろに出回ります。

選ぶときは、皮の色が濃く、へたの切り口が小さいものがおすすめ。箱で届いたら、傷んだものをすぐに取り除き、風通しのよい涼しい場所で保存しましょう。

生まぐろ

冷凍せずに水揚げする勝浦漁港の生まぐろ。冬から春はびんちょうが旬

  • 旬通年(びんちょうまぐろは冬から春)

那智勝浦町の紀州勝浦漁港は、全国有数の生まぐろの水揚げ基地。近海のはえ縄漁でとれたまぐろが、冷凍されずに、冷たい水で冷やした生の状態で水揚げされます。

はえ縄漁は、まぐろを1匹ずつ釣り上げてすぐに締めるため、身の傷みが少ないといわれます。水揚げの約6割は、びんちょうまぐろです。

冬から春にかけて紀伊半島沖を回遊するびんちょうまぐろは、「春を告げるまぐろ」とも呼ばれます。漁港では朝7時ごろからせりが行われ、見学することもできます。

一度も凍らせていない生まぐろならではの、なめらかな食感が魅力とされます。港のまわりには、まぐろ料理を出す店が集まっています。

和歌山県の名所

高野山

空海が開いた真言密教の聖地。117の寺が集まる山上の宗教都市

  • 行き方南海高野線・極楽橋駅からケーブルカーで高野山駅へ(難波駅から約100分)
  • 季節通年(冬は寒さが厳しい)

高野山は、標高800mを超える山の上に広がる、真言密教の聖地。816年に空海(弘法大師)が開き、今も117の寺が集まっています。2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録されました。

空海が今も祈りを続けているとされる奥之院へは、一の橋から約2kmの参道が続き、20万基を超える墓石や供養塔が、杉の大木の間に並んでいます。

町の中心には、高野山真言宗の総本山・金剛峯寺や、朱色の根本大塔がそびえる壇上伽藍があります。

高野山には、泊まれるお寺「宿坊」が51あり、精進料理や朝のお勤めを体験できます。山の上は平地より気温が低いので、季節を問わず上着を持っていきましょう。

那智の滝

落差133mを一気に流れ落ちる名瀑。熊野那智大社の別宮の御神体

  • 行き方JR紀伊勝浦駅からバスで約30分
  • 季節通年

那智の滝は、那智勝浦町の那智山にかかる滝。幅13mの滝口から133mの高さを一気に流れ落ち、国の名勝に指定されています。2004年には、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部になりました。

古くから滝そのものが神様とされ、熊野那智大社の別宮・飛瀧神社にまつられています。

近くには、熊野三山のひとつ・熊野那智大社と、西国三十三所の第一番札所・青岸渡寺が並びます。青岸渡寺の三重塔と那智の滝を一緒に眺める景色は、那智を代表する風景です。

杉並木の石畳の道「大門坂」は、約600mにわたって267段の石段が続く古道です。歩きやすい靴で、ゆっくり登って参拝しましょう。

白浜

真っ白な砂浜の白良浜と、古くからの名湯がそろう海辺の温泉地

  • 行き方JR白浜駅からバスで約15分(白良浜)
  • 季節通年(海水浴は例年5月〜9月ごろ)

白浜は、紀伊半島の南西部にある温泉地。白浜温泉は『日本書紀』にも登場する古い温泉で、道後温泉、有馬温泉と並ぶ「日本三古湯」のひとつといわれます。

町のシンボルは、白い砂浜が600mあまり続く白良浜。毎年、本州でいちばん早い時期に海開きが行われ、ハワイのワイキキビーチとは友好姉妹浜です。

沖に浮かぶ円月島は、島の真ん中に穴があいた小さな島。春分と秋分のころには、穴の中に夕日が沈む姿が見られます。

海辺には、海を眺めながら入れる露天風呂もあります。海水浴の期間は年によって変わるので、出かける前に確認しましょう。

高野山へは大阪から南海電車で、那智の滝と白浜へは、JRの特急で紀伊半島を南へ向かえます。家で和歌山を味わうなら、冬にみかん、梅の季節のあとには新しい梅干しを取り寄せて、果物の里の味を楽しんでみてください。

山の上の祈りの町と、熊野の滝、南国の海。和歌山は、心を整えに出かけたくなる土地です。

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参考にした情報