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近畿地方

滋賀県

琵琶湖のめぐみと、近江の歴史

県の面積のおよそ6分の1を、日本最大の湖・琵琶湖が占める滋賀県。古くから都と東国を結ぶ交通の要所として栄えてきました。

最も古い銘柄牛のひとつといわれる近江牛から、国宝の彦根城まで。滋賀を代表する名産と名所を3つずつ紹介します。

数字で見る滋賀県

面積

38位/47

4,017.38km²

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人口

26位/47

140.2万人

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面積:国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」2026年7月1日現在(境界未定地域を含むため参考値)
人口:総務省統計局「人口推計」2024年10月1日現在(千人単位)

滋賀県の名産

近江牛

約400年続くといわれる近江の和牛。口どけのよい脂が特徴

  • 旬通年

近江牛は、滋賀県でいちばん長く育てられ、最後まで滋賀県で育った黒毛和種の牛肉。2017年に国の地理的表示(GI)に登録されました。

約400年前から生産が続く、最も古い銘柄牛のひとつとされます。江戸時代、彦根藩は将軍家への献上のため、牛肉の生産を許されていたと伝わります。

オレイン酸を多く含み、脂の口どけがよいのが特徴。育てる途中からは、稲わらを中心に与えて育てます。1951年には、日本で初めてのブランド牛肉の振興団体ができました。

滋賀では、近江牛などを使ったすき焼き風の鍋を「じゅんじゅん」と呼んで親しんできました。お取り寄せの肉は、冷蔵庫でゆっくり解凍してから調理しましょう。

鮒ずし

琵琶湖のニゴロブナをご飯に漬けて発酵させた、なれずし

  • 旬正月ごろが食べ頃とされる

鮒ずしは、琵琶湖にすむニゴロブナを塩漬けにしたあと、ご飯に漬け込んで乳酸発酵させた「なれずし」。すしの古い形を今に伝える、滋賀の伝統食です。

春先にフナを塩漬けにし、夏の土用のころに塩を洗い流してご飯に漬けます。半年ほどたつと骨までやわらかくなり、正月ごろが食べ頃とされます。

ニゴロブナは、琵琶湖にしかいない固有の魚。1998年には、鮒ずしなどが滋賀県の無形民俗文化財「滋賀の食文化財」に選ばれました。ニゴロブナが減ったこともあり、家庭で作る人は少なくなっています。

独特の香りと酸味があり、薄く切って食べるのが一般的。お茶漬けやお吸い物にする食べ方もあります。

丁稚羊羹

竹の皮で包んで蒸した、あっさり甘い近江八幡の蒸し羊羹

  • 旬通年(もとは冬〜春の味)

丁稚羊羹は、近江八幡市に伝わる蒸し羊羹。小豆のあんに砂糖と小麦粉などを混ぜ、竹の皮で包んで蒸して作ります。

ふつうの羊羹より水分が多く、糖分はひかえめ。もっちりとした食感と、あっさりした甘さが特徴です。

名前の由来には諸説あり、商家に住み込みで働いた「丁稚」が、里帰りのおみやげにしたからという説や、生地をこねることを意味する「でっちる」から来たという説があります。

かつては、秋から冬にとれた小豆で作る、冬から春先だけの味でした。今は冷蔵できるようになり、一年中楽しめます。竹の皮の香りも一緒に味わえる、素朴なお菓子です。

滋賀県の名所

琵琶湖

県の面積の約6分の1を占める日本最大の湖。約400万年の歴史

  • 行き方JR琵琶湖線・湖西線の各駅から(大津・近江八幡・彦根など湖岸の町が起点)
  • 季節通年

琵琶湖は、面積約669km²の日本最大の湖。滋賀県の面積のおよそ6分の1を占めています。およそ400万年の歴史をもつ、日本最古の湖ともいわれます。

湖岸線の長さは約235km、いちばん深い所は約104m。琵琶湖にしかいない固有種は60種を超えます。

1993年には、ラムサール条約の登録湿地になりました。冬には多くの水鳥が渡ってきます。近畿の多くの人々の暮らしを支える、大切な水がめでもあります。

湖のまわりでは、湖岸を走るサイクリングや、湖上を巡る観光船など、さまざまな楽しみ方ができます。ぐるりと一周するなら、気候のよい春や秋がおすすめです。

彦根城

江戸時代から残る天守が国宝の城。世界遺産登録を目指している

  • 行き方JR彦根駅から徒歩約15分
  • 季節通年(春は桜の名所)

彦根城は、井伊家の城として、1604年に築城工事が始まったと伝えられる城。1622年ごろにほぼ完成しました。

天守は1952年に国宝に指定され、全国に5つある国宝の天守のひとつです。附櫓と多聞櫓も国宝で、天秤櫓などは国の重要文化財、城跡は国の特別史跡に指定されています。

彦根城は世界遺産への登録を目指していて、2026年9月に国内の推薦候補に選ばれました。登録の審議は2028年の予定です。

春には、城のまわりを約1,200本の桜が彩ります。表門から天守までは、坂や石段を歩いて約10分。歩きやすい靴で出かけましょう。

比叡山延暦寺

最澄が開いた天台宗の総本山。山上に広がる世界遺産の寺

  • 行き方JR比叡山坂本駅などから坂本ケーブルを使って約40分。京都駅からはバスで約70分
  • 季節通年(冬は山上のバスが運休)

比叡山延暦寺は、滋賀県大津市と京都市にまたがる比叡山にある、天台宗の総本山。平安時代のはじめに最澄が開き、1994年に「古都京都の文化財」のひとつとして世界遺産に登録されました。

延暦寺は山全体が境内で、東塔・西塔・横川の3つの地域に分かれています。それぞれにお堂が点在し、山の上はシャトルバスで移動できます(冬は運休)。

中心となる根本中堂には、最澄が灯したとされる「不滅の法灯」が、1,200年以上守り続けられているとされます。根本中堂では、2030年までの予定で大規模な修理が行われています。

山の上は平地より気温が低く、冬は雪が積もることもあります。ケーブルカーの運休やお堂の拝観停止が出ることもあるので、出かける前に公式サイトを確認しましょう。

琵琶湖のまわりに、彦根城や比叡山延暦寺が点在しています。京都からも近く、日帰りで足をのばせるのも滋賀の魅力です。家で滋賀を味わうなら、近江牛のすき焼きに、鮒ずしと丁稚羊羹を添えて、近江の味をそろえてみてください。

大きな湖のめぐみと、長い歴史を刻む城と寺。滋賀は、ゆっくり湖を眺めに出かけたくなる土地です。

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参考にした情報