地図にもどる

近畿地方

兵庫県

但馬の牛と、白鷺の城

日本海と瀬戸内海の2つの海に面した兵庫県。港町・神戸から、城下町・姫路、山あいの但馬や丹波まで、地域ごとにさまざまな顔をもっています。

世界に知られる神戸ビーフから、世界遺産の姫路城まで。兵庫を代表する名産と名所を3つずつ紹介します。

数字で見る兵庫県

面積

12位/47

8,400.83km²

ランキングで見る

人口

7位/47

533.7万人

ランキングで見る

面積:国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」2026年7月1日現在
人口:総務省統計局「人口推計」2024年10月1日現在(千人単位)

兵庫県の名産

神戸ビーフ

但馬牛のなかでも、厳しい基準を満たした牛肉だけの名前

  • 旬通年

神戸ビーフは、兵庫県の但馬牛のなかでも、特に厳しい基準を満たした牛肉だけに与えられる名前。2015年に、但馬牛とともに国の地理的表示(GI)に登録されました。

もとになる但馬牛は、約1200年前から但馬地方の山あいで、田畑を耕す牛として飼われてきたのが始まり。兵庫県が持つ種牛だけをかけ合わせて、血統を守り続けています。

神戸ビーフを名乗れるのは、兵庫県内で育てられ、県内で処理された但馬牛のうち、肉質や霜降りの度合い、重さなどの条件を満たしたものだけ。証明として「神戸肉之証」が発行されます。

ステーキや鉄板焼き、すき焼きなどで、きめ細かな霜降りを味わえます。お取り寄せの肉は、冷蔵庫でゆっくり解凍してから調理しましょう。

明石焼

卵たっぷりのふわふわ生地にたこを入れ、だしにつけて食べる

  • 旬通年

明石焼は、卵とだし、小麦粉などを合わせた生地に、たこを入れて焼いた料理。地元では昔から「玉子焼」と呼ばれています。

いちばんの特徴は、だしにつけて食べること。卵をたっぷり使ったふわふわの生地に、温かいだしや冷たいだしをしみ込ませて味わいます。

明石では江戸時代の終わりから大正にかけて、卵の白身を使った人工のさんご玉「明石玉」が作られていて、余った黄身を生かしたのが始まりではないかといわれます。たこ焼きのルーツともいわれる料理です。

熱の伝わりやすい銅の鍋で焼くのが伝統の作り方。明石市内には、明石焼を出す店が約70店あります(2021年時点)。

丹波黒大豆

大粒でつやのある丹波篠山の黒豆。秋には黒枝豆も楽しめる

  • 旬黒枝豆は10月、黒豆は12月ごろから

丹波黒大豆は、兵庫県の丹波地域で育てられてきた黒大豆。代表品種の「丹波黒」は、黒大豆のなかでも最大級の粒の大きさを誇ります。

1730年の料理書に「黒豆 丹州笹山よし」と記されるほど、昔から名産地として知られてきました。「丹波篠山の黒大豆栽培」は、2021年に日本農業遺産に認定されています。

収穫は、若いさやを味わう黒枝豆が10月、豆の黒大豆が12月ごろ。黒枝豆は丹波篠山市が毎年販売の解禁日を決めていて、秋の短い期間だけ出回ります。

黒大豆は、甘く煮たお正月の煮豆が定番で、大粒でふっくらと煮上がります。黒枝豆は、さやごと塩ゆでにすると、豆の甘みとこくを楽しめます。

兵庫県の名所

姫路城

白く美しい姿から「白鷺城」とも。日本で初めての世界遺産のひとつ

  • 行き方JR・山陽姫路駅から徒歩約20分(バスなら大手門前下車、徒歩約5分)
  • 季節通年(春は桜の名所)

姫路城は、1993年に法隆寺とともに、日本で初めて世界文化遺産に登録された城。白い漆喰の壁が美しく、羽を広げた白鷺のような姿から「白鷺城」とも呼ばれます。

14世紀に赤松氏が砦を築いたのが始まりといわれ、1601年から池田輝政が大改築を行い、1609年に5重7階の天守が完成しました。大天守などが国宝、多くの建物が国の重要文化財に指定されています。

大天守の中は土足禁止で、脱いだ靴を袋に入れて持ち歩きます。急な階段が多いので、動きやすい服と靴で出かけましょう。天守群の見学には1時間ほどかかります。

混み合う時期は、天守に入るまで1時間ほど待つこともあります。大天守への入場は閉城時刻より早めに締め切られるので、時間に余裕をもって訪れましょう。

有馬温泉

日本書紀にも登場する古湯。褐色の金泉と、透明な銀泉

  • 行き方神戸電鉄・有馬温泉駅下車。三宮から約30分、大阪から約1時間
  • 季節通年

有馬温泉は、神戸市の六甲山の北側にある温泉地。『日本書紀』には、631年に舒明天皇が訪れて入浴したことが記されています。

奈良時代に行基が、鎌倉時代のはじめに僧の仁西が、温泉を再興したと伝わります。豊臣秀吉もたびたび訪れ、温泉の大改修に取り組みました。

お湯は2種類。鉄分と塩分を含む褐色の「金泉」と、炭酸泉やラドン泉の無色透明な「銀泉」です。外湯の「金の湯」「銀の湯」で、気軽に入浴できます。

金の湯の横には、無料の足湯もあります。坂道の多い温泉街を散策しながら、湯けむりの風情を楽しみましょう。

竹田城跡

雲海に浮かぶ姿から「天空の城」と呼ばれる、石垣だけの城跡

  • 行き方JR播但線・竹田駅から登山道を歩いて約40分
  • 季節雲海は例年9月中旬〜12月上旬(1月4日〜2月末は閉山)

竹田城跡は、朝来市の標高約353mの山の上に残る城跡。15世紀に、山名宗全の配下の太田垣氏が築いたのが始まりとされます。建物は残っておらず、石垣だけが山頂に広がっています。

今に残る石垣は、1585年に城主となった赤松広秀のころに整えられたと考えられています。1600年に廃城となり、1943年に国の史跡に指定されました。

秋から冬の朝、寒暖差の大きい日には、城跡のまわりに雲海が広がることがあります。雲の上に石垣が浮かぶ姿は幻想的で、例年9月中旬から12月上旬が雲海の季節です。ただし、雲海が出るかどうかは天気次第です。

1月4日から2月末までは閉山していて入れません。山頂には売店がないので、飲み物を持っていきましょう。早朝に出かけるなら、懐中電灯や防寒着も必要です。

姫路城へは新幹線の姫路駅から歩いて、有馬温泉へは神戸の三宮から電車で、竹田城跡へは姫路から播但線で北へ向かえます。家で兵庫を味わうなら、神戸ビーフのステーキに黒豆を添えて、兵庫のごちそうを楽しんでみてください。

白く輝く城、古くからの名湯、雲に浮かぶ石垣。兵庫は、海も山も楽しめる、懐の深い土地です。

日本地図にもどる

参考にした情報