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近畿地方

奈良県

いにしえの都と、吉野の桜

奈良時代に都・平城京が置かれた奈良県。東大寺や法隆寺など、千年以上前の寺社が今も残り、古代の歴史を身近に感じられる土地です。

柿の葉の香りが移る柿の葉寿司から、奈良の大仏さまで知られる東大寺まで。奈良を代表する名産と名所を3つずつ紹介します。

数字で見る奈良県

面積

40位/47

3,690.94km²

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人口

27位/47

128.5万人

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面積:国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」2026年7月1日現在
人口:総務省統計局「人口推計」2024年10月1日現在(千人単位)

奈良県の名産

柿の葉寿司

塩でしめた鯖と酢飯を、柿の葉で包んだ奈良の押し寿司

  • 旬通年

柿の葉寿司は、塩でしめた鯖の切り身と酢飯を、柿の葉で包んで押した寿司。五條市や吉野町などで受け継がれてきた、奈良の郷土料理です。

海のない奈良へは、熊野灘でとれた鯖を塩でしめ、熊野街道を通って五條や吉野へ運びました。もとは酢を使わない「なれずし」で、祭りやお祝いの日のごちそうだったといわれます。発祥の時期には諸説あります。

鉄道が通って駅で売られるようになり、全国に知られるようになりました。今は鯖のほか、鮭や鯛などを使ったものもあります。

一晩おくと柿の葉の香りが移り、味がなじみます。柿の葉には菌が増えるのを抑える働きがあり、ふつうの寿司より日持ちするとされます。葉ごとトースターで軽く焼く食べ方もあります。

三輪そうめん

冬に手延べで作る、のどごしのよい奈良のそうめん

  • 旬通年(製造は12月〜3月)

三輪そうめんは、桜井市の三輪地域を中心に作られてきた手延べそうめん。2016年に「三輪素麺」として、国の地理的表示(GI)に登録されました。

大神神社の宮司の子が小麦をまいたのが始まりと伝わり、その歴史は1200年以上ともいわれます。お伊勢参りの人々によって、播州や小豆島、島原へと作り方が伝わったともいわれます。

作られるのは寒い12月から3月末まで。生地を休ませて熟成させる「ウマシ」という工程をはさみ、2日がかりで細く延ばします。のどごしがよく、ゆでても伸びにくいのが特徴です。

夏は冷やしそうめん、冬は温かいにゅうめんと、一年中楽しめます。たっぷりのお湯でゆでて、冷水でよくもみ洗いすると、すっきりとした味わいになります。

奈良漬

白うりなどを酒かすに漬け込んだ、奈良生まれの香り高い漬物

  • 旬通年

奈良漬は、白うりなどの野菜を、酒かすに何度も漬け替えて作る漬物。平城京の跡から出土した木簡に「かすづけ」と書かれたものがあり、1300年以上前から食べられていたとされます。

室町時代に清酒造りが始まってから、清酒のかすを使うようになりました。白うりを漬けて売り出したのは、奈良の医者だったと伝わります。

白うりのほか、なすやきゅうり、すいかなども使われます。漬け替えの回数は作り手によって違い、3か月から1年半ほどかけて、あめ色に仕上げます。

酒かすの香りとこくのある味わいで、お茶うけやご飯のおともにぴったり。クリームチーズと合わせるなど、新しい楽しみ方もあります。酒かすで漬けているので、お酒に弱い人は食べる量に気をつけましょう。

奈良県の名所

東大寺

「奈良の大仏さま」をまつる寺。大仏殿は世界最大級の木造建築

  • 行き方近鉄奈良駅から徒歩約20分。市内循環バスで「東大寺大仏殿・春日大社前」下車、徒歩約5分
  • 季節通年

東大寺は、奈良時代に聖武天皇の願いで建てられた寺。1998年に「古都奈良の文化財」のひとつとして世界遺産に登録されました。

本尊の盧舎那仏、いわゆる「奈良の大仏さま」は、高さ約15mの国宝。752年に開眼供養が行われました。大仏をおさめる大仏殿は高さ約49mで、1709年に再建された、世界最大級の木造建築です。

東大寺のまわりの奈良公園には、多くの鹿が暮らしています。奈良の鹿は国の天然記念物で、2026年7月の調査では1,687頭と過去最多になりました。

鹿にあげてよいのは、専用の「鹿せんべい」だけです。ほかの食べ物は鹿の体に負担をかけます。鹿は野生の動物なので、かまれたり突かれたりしないよう、近づきすぎに注意しましょう。

法隆寺

聖徳太子ゆかりの寺。現存する世界最古の木造建築群といわれる

  • 行き方JR法隆寺駅から徒歩約20分、またはバスで約8分「法隆寺参道」下車
  • 季節通年

法隆寺は、607年に聖徳太子が創建したとされる寺。1993年に、姫路城とともに日本で初めて世界文化遺産に登録されました。

金堂や五重塔が建つ西院伽藍は、現存する世界最古の木造建築群といわれます。金堂、五重塔、夢殿などは国宝です。

境内は、五重塔や金堂がある西院と、八角形のお堂・夢殿がある東院に分かれています。見どころが多いので、時間に余裕をもって訪れましょう。

法要などのため、急に拝観が中止になることもあります。出かける前に、最新の情報を確認しておきましょう。

吉野山

約3万本の桜が山を彩る、日本有数の桜の名所。世界遺産の一部

  • 行き方近鉄吉野駅下車(大阪阿部野橋駅から特急で約1時間15分)。ロープウェイで吉野山駅へ約3分
  • 季節桜は例年4月上旬〜中旬

吉野山は、奈良県の南部、吉野町にある山。約3万本ともいわれる桜で知られ、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録されました。

桜の多くはシロヤマザクラ。修験道の開祖・役行者が、桜の木に蔵王権現の姿を刻んだことから、桜が御神木として大切にされ、人々が献木を重ねてきたとされます。

見頃は例年4月上旬から中旬。山のふもとから山奥へと順番に咲いていくので、長い期間にわたって桜を楽しめます。

桜の時期は交通規制があり、とても混み合います。ふもとのロープウェイは、桜や紅葉の時期以外は運休日があるので、出かける前に確認しておきましょう。

東大寺は近鉄奈良駅から歩いて、法隆寺へはJRで、吉野山へは近鉄で南へ向かえます。家で奈良を味わうなら、柿の葉寿司に三輪そうめん、奈良漬を並べて、いにしえの都の味を楽しんでみてください。

千年を超える寺と、山を染める桜。奈良は、ゆったりと流れる時間を感じに出かけたくなる土地です。

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参考にした情報