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関東地方

群馬県

こんにゃくとねぎの里、湯けむりの山国

関東地方の北西部、海のない群馬県。赤城山や榛名山、妙義山などの山々に囲まれ、草津や伊香保をはじめとする温泉地が点在しています。

全国の収穫量の大半を占めるこんにゃくから、世界遺産の富岡製糸場まで。群馬を代表する名産と名所を3つずつ紹介します。

数字で見る群馬県

面積

21位/47

6,362.28km²

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人口

18位/47

189万人

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面積:国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」2026年7月1日現在
人口:総務省統計局「人口推計」2024年10月1日現在(千人単位)

群馬県の名産

こんにゃく

原料のこんにゃくいもは、全国の収穫量の9割以上が群馬産

  • 旬通年(こんにゃくいもの収穫は秋)

こんにゃくの原料・こんにゃくいもの収穫量は、群馬県が全国1位。農林水産省の資料(2025年産)では、全国の9割以上を群馬県が占めています。

主な産地は、昭和村や渋川市、沼田市など県北部の山あい。春に種いもを植えて秋に掘り上げ、冬は寒さで傷まないように保管して、また春に植える。これを繰り返し、2〜3年かけて大きないもに育てます。

生のいもから作ると皮が混ざって色のついた風味豊かなこんにゃくに、いもを粉にした「精粉」から作ると白いこんにゃくになります。黒いこんにゃくは、海藻の粉を混ぜて色をつけたものです。

県の南西部にある下仁田町も、こんにゃくの産地として広く知られています。お取り寄せの刺身こんにゃくは、わさびじょうゆや酢みそで。下ゆでしてから煮物やおでんにすると、味がよくしみます。

下仁田ねぎ

太くて短い冬のねぎ。加熱するととろりと甘くなる

  • 旬冬(出荷は11月下旬〜2月上旬ごろ)

下仁田ねぎは、下仁田町を中心とする県の南西部で、200年以上作られてきたねぎ。太くて短い姿から、ねぎの「王様」とも呼ばれます。

江戸時代には大名にも好まれ、高い代金を払ってでも早く届けさせたという記録が残るほど。種まきから収穫までおよそ15か月と、長い時間をかけて育てられます。

霜が降りるころから収穫が始まり、出荷は11月下旬から2月上旬ごろ。生では辛みが強いものの、火を通すととろりとやわらかくなり、驚くほど甘くなります。

地元では、すき焼きにするのが定番。厚めの輪切りにして焼いたり、豚肉と一緒にみそ炒めにしたりするのもおすすめです。

水沢うどん

水澤観世音の門前で400年以上続く、白く強いコシのうどん

  • 旬通年(冷たいざるうどんが定番)

水沢うどんは、渋川市伊香保町水沢にある水澤観世音(水澤寺)の門前で生まれたうどん。参拝に訪れた人たちにうどんをふるまったのが始まりとされ、その歴史は400年以上といわれます。

材料は小麦粉と塩、水だけ。白くつやのある麺と、しっかりとしたコシが特徴です。寺へ続く道沿いにはうどん店が並び、「水沢うどん街道」と呼ばれています。

定番の食べ方は、冷たい麺を「ざる」で。つけ汁は、しょうゆだれとごまだれの2種類が基本で、両方を出してくれる店も多くあります。

伊香保温泉からは車で10分ほど。お取り寄せの乾麺は、たっぷりのお湯でゆでて冷水でしっかり締めると、コシのある食感を楽しめます。

群馬県の名所

草津温泉

自然湧出量日本一といわれる名湯。湯畑から湯けむりが立つ

  • 行き方JR長野原草津口駅からバスで約25分
  • 季節通年

草津温泉は、標高約1,200mの高原にある温泉地。草津町によると、自然に湧き出る湯の量は日本一とされます。泉質は強い酸性で、pH2.0前後というめずらしいお湯です。

町の真ん中にある「湯畑」は、毎分約4,000リットルの湯が湧き出る源泉。湯けむりを上げながら、木の樋(とい)を流れて湯の温度を下げていく様子は、草津を象徴する風景です。湯畑は国の名勝にも指定されています。

日本武尊や行基が見つけたという開湯の伝説や、江戸時代に将軍・徳川吉宗が草津の湯を江戸城まで運ばせたという話も伝わっています。

湯畑のまわりには共同浴場や足湯、土産物店が集まり、浴衣で散策するのも楽しみのひとつ。夜には湯畑がライトアップされ、昼とは違う幻想的な景色に出会えます。

富岡製糸場

明治5年に操業を始めた官営の製糸場。れんがの建物が世界遺産に

  • 行き方JR高崎駅から上信電鉄で約40分、上州富岡駅から徒歩約15分
  • 季節通年

富岡製糸場は、明治政府が建てた官営の模範工場。質の良い生糸を作って輸出を増やすため、フランス人のポール・ブリュナを指導者に迎え、1872年(明治5年)に操業を始めました。

2014年に「富岡製糸場と絹産業遺産群」として世界遺産に登録。生糸を作っていた繰糸所と、繭を保管していた東西の置繭所の3棟は、国宝に指定されています。

長さ約140mの繰糸所は、屋根を三角形の骨組み(トラス)で支えることで柱のない大きな空間をつくり、300の繰糸器が並んでいました。木の骨組みにれんがを積んだ東置繭所のアーチには、「明治五年」と刻まれた石が残っています。

工場としての操業を終えたのは1987年。100棟以上の建物が残る敷地を歩くと、日本の近代化を支えた工場の姿が見えてきます。

尾瀬ヶ原

標高約1,400mに広がる湿原。初夏はミズバショウが咲く

  • 行き方JR上毛高原駅からバスで戸倉へ、乗り継いで鳩待峠へ。鳩待峠から山ノ鼻まで徒歩約1時間(戸倉〜鳩待峠のバスは11月〜4月運休)
  • 季節春〜秋(ミズバショウは5〜6月、夏はニッコウキスゲ、秋は草紅葉)

尾瀬ヶ原は、群馬・福島・新潟の3県にまたがる尾瀬の中心に広がる湿原。標高1,400mほどの高さに、木道が通る平らな湿原が続きます。尾瀬は国の特別天然記念物で、ラムサール条約の登録湿地でもあります。

雪解けを待って5月から6月ごろに咲くミズバショウは、尾瀬を代表する花。夏はニッコウキスゲの黄色い花、秋は湿原が金色に染まる「草紅葉」と、季節ごとに違う景色が楽しめます。

群馬県側の玄関口は鳩待峠。マイカーでは鳩待峠まで行けないので、片品村の戸倉で乗り合いバスなどに乗り換えます。鳩待峠から尾瀬ヶ原の入口・山ノ鼻までは、歩いて約1時間です。

尾瀬は「ごみ持ち帰り運動」の発祥の地。自然を守るため、木道から外れずに歩き、ごみは必ず持ち帰りましょう。山の天気は変わりやすいので、雨具と歩きやすい靴の用意も欠かせません。

草津温泉と尾瀬は県の北部、富岡製糸場は南西部にあり、下仁田町もそのすぐ近く。製糸場の帰りに下仁田ねぎを、伊香保温泉に泊まるなら水沢うどんを、と組み合わせるのもおすすめです。

冬のねぎとこんにゃくで鍋を囲み、湯けむりの町でひと休み。群馬は、山の恵みと温泉で、からだを温めに出かけたくなる土地です。

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参考にした情報