地図にもどる

中国地方

岡山県

果物王国と、晴れの国の名所めぐり

瀬戸内海に面し、晴れの日が多いことから「晴れの国」とも呼ばれる岡山県。温暖な気候を生かして、白桃やぶどうなどの果物づくりがさかんです。

袋をかけて大切に育てる白桃から、日本三名園の後楽園まで。岡山を代表する名産と名所を3つずつ紹介します。

数字で見る岡山県

面積

17位/47

7,114.44km²

ランキングで見る

人口

20位/47

183.1万人

ランキングで見る

面積:国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」2026年7月1日現在(境界未定地域を含むため参考値)
人口:総務省統計局「人口推計」2024年10月1日現在(千人単位)

岡山県の名産

白桃

袋をかけて白く育てる岡山の桃。清水白桃の栽培面積は日本一

  • 旬夏(品種ごとに6月〜9月。清水白桃は7月末〜8月初め)

岡山の白桃は、実が小さいうちに一つひとつ手で袋をかけ、虫や雨風、強い日差しから守って育てます。そのため、皮が白くなめらかに仕上がります。

明治時代のはじめに中国から桃が伝わり、1899年に岡山で品種「白桃」が見つかりました。1932年には、岡山市の清水地区で「清水白桃」が見つかっています。農林水産省の資料(令和8年版)によると、清水白桃の栽培面積は日本一です。

6月の「はなよめ」に始まり、7月の白鳳や清水白桃、8月の「おかやま夢白桃」と、品種をつないで9月ごろまで収穫が続きます。清水白桃は、7月末から8月初めの短い期間しかとれません。

届いた桃は、風通しのよい常温で保存し、食べる30分〜1時間前に冷蔵庫で冷やしましょう。青みが抜けて甘い香りが強くなったら、食べ頃のサインです。

マスカット

温室で育てる「果物の女王」。岡山は日本で初めて温室栽培に成功

  • 旬4月〜12月(温室ものは春〜夏、露地などは秋)

岡山県はぶどうの収穫量が全国3位(農林水産省の資料、2024年産)。なかでも「果物の女王」と呼ばれるマスカット・オブ・アレキサンドリアは、岡山を代表する果物です。

岡山では1886年に温室栽培が取り入れられ、マスカット・オブ・アレキサンドリアの温室栽培に日本で初めて成功したとされます。倉敷市の船穂地区は、冬から温めて育てる加温マスカットの一大産地です。

県南部では温室栽培で4月から8月、県北部では9月から12月にかけて出荷され、長い期間楽しめます。岡山では、種なしのピオーネや、皮ごと食べられるシャインマスカット、瀬戸ジャイアンツなども育てられています。

さわやかな香りと上品な甘さが魅力。お取り寄せのぶどうは、ポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、早めに味わいましょう。

きびだんご

桃太郎の伝説とゆかりの深い、もちもちの岡山銘菓

  • 旬通年

きびだんごは、もち米に砂糖と水あめを加えたやわらかい求肥に、黍(きび)の粉で風味をつけた岡山のお菓子。もちもちとした食感と、やさしい甘さが特徴です。

もとは、黍の粉を蒸した団子に、あんや汁をかけて食べる日常の食べものでした。江戸時代から明治時代にかけて工夫が重ねられ、茶席の菓子やおみやげになっていきました。

昔話「桃太郎」のルーツといわれる、吉備津彦命と温羅の伝説とも結びつき、岡山を代表するお菓子になりました。

日持ちがよく、旅のおみやげとして人気です。今では、白桃やマスカット、きな粉、抹茶など、さまざまな味のきびだんごがあります。

岡山県の名所

岡山後楽園

岡山藩主がつくった大名庭園。日本三名園のひとつで特別名勝

  • 行き方JR岡山駅からバスで約10〜15分、後楽園前下車すぐ
  • 季節通年(梅は2〜3月、桜は3月下旬〜4月上旬、紅葉は11月中旬〜12月上旬)

岡山後楽園は、岡山藩2代藩主・池田綱政が、くつろぎの場としてつくった大名庭園。金沢の兼六園、水戸の偕楽園と並ぶ「日本三名園」のひとつで、1952年に国の特別名勝に指定されました。

はじめは「後園」と呼ばれ、1871年に「後楽園」と改められました。「先に憂い、後に楽しむ」という考え方にもとづく名前と考えられています。

広い芝生や池、築山を巡る園内には、藩主の居間だった延養亭や、茶畑、田んぼなど、見どころが点在します。タンチョウも飼育されています。

季節の花も楽しみで、2月から3月は梅、3月下旬から4月上旬は桜、11月中旬からは紅葉が見頃。夏と秋には、夜の庭園を照らす「幻想庭園」も開かれます。

倉敷美観地区

白壁の蔵と柳並木が倉敷川沿いに続く、江戸時代の商人の町

  • 行き方JR倉敷駅から徒歩約15分
  • 季節通年

倉敷美観地区は、倉敷川のほとりに白壁の蔵や町家が並ぶ町並み。1979年に、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれました。

江戸時代の1642年に幕府の直轄地となり、年貢米などが集まる商業の港町として栄えました。瓦屋根の町家と、白い漆喰の土蔵が、当時の面影を伝えています。

明治以降は綿や繊維の産業で発展し、「一輪の綿花から始まる倉敷物語」として日本遺産にも認定されています。倉敷川では、川舟に乗って町並みを眺める「くらしき川舟流し」も楽しめます。

川舟は、天気が悪い日や川の水位が低い日は運休することがあります。古い町並みを歩くなら、人の少ない朝の時間もおすすめです。

備中松山城

天守が残る日本で唯一の山城。秋の朝は雲海に浮かぶ姿も

  • 行き方JR備中高梁駅から予約制の乗合タクシーでふいご峠へ約10分、そこから徒歩約20分
  • 季節通年(雲海は9月下旬〜4月上旬の早朝、特に10月下旬〜12月上旬)

備中松山城は、高梁市の臥牛山の頂上近く、標高430mの場所に建つ城。江戸時代から天守が残る12の城のひとつで、天守が残る山城は日本でここだけです。

今の天守は、1683年に城主の水谷勝宗が修築したもの。天守や二重櫓などは、国の重要文化財に指定されています。

秋から春の朝、条件がそろうと、城のまわりに雲海が広がります。雲の上に城が浮かんで見える姿は、離れた場所にある雲海展望台から眺められます。見頃は10月下旬から12月上旬の早朝です。

8合目のふいご峠から天守までは、約700mの山道を歩いて20分ほど。歩きやすい靴で出かけましょう。城のある山には、国の天然記念物の野生の猿がすんでいます。

後楽園は岡山駅から、美観地区は倉敷駅から近く、備中松山城へはJR伯備線で高梁へ向かえます。家で岡山を味わうなら、夏は白桃、秋はマスカットを取り寄せて、果物王国の味を楽しんでみてください。

大名の庭園と白壁の町、雲に浮かぶ城。岡山は、晴れた空の下を歩きたくなる土地です。

日本地図にもどる

参考にした情報