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中部地方

山梨県

果物王国と、富士山のふもと

富士山と南アルプスに囲まれた、海のない山梨県。甲府盆地を中心に、ぶどうやももなどの果物づくりがさかんです。

収穫量全国1位のぶどうとももから、富士山のふもとに広がる富士五湖まで。山梨を代表する名産と名所を3つずつ紹介します。

数字で見る山梨県

面積

32位/47

4,465.27km²

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人口

41位/47

79.1万人

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面積:国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」2026年7月1日現在(境界未定地域を含むため参考値)
人口:総務省統計局「人口推計」2024年10月1日現在(千人単位)

山梨県の名産

ぶどう

収穫量全国1位。甲州やシャインマスカットなど品種も豊富

  • 旬夏〜秋(7月中旬〜10月下旬ごろ)

山梨県はぶどうの収穫量が全国1位(農林水産省の資料、2024年産)で、全国の約3割を占めます。栽培の歴史は、約1,300年前からとも、約800年前からともいわれています。

江戸時代の書物にも甲州のぶどうが第一と記されるほどの名産地。山梨市、笛吹市、甲州市の峡東地域で受け継がれてきた果樹栽培は、2022年に世界農業遺産に認定されました。

収穫は7月中旬のデラウェアに始まり、巨峰、シャインマスカット、そして山梨に古くから伝わる品種「甲州」へと、10月下旬ごろまで続きます。甲州は、種ごと飲み込むのが地元流の食べ方といわれます。

ぶどうは日持ちしにくい果物です。ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、早めに食べましょう。房の根元側ほど甘いので、下から食べ進めると、だんだん甘さが増していきます。

もも

収穫量全国1位。日川白鳳から白桃まで、品種をつないで夏に

  • 旬夏(6月下旬〜8月中旬ごろ)

山梨県はももの収穫量も全国1位(農林水産省の資料、2024年産)で、全国の約3割を占めます。1966年に、生産量で日本一になりました。

江戸時代には、甲州の名高い果物「甲州八珍果」のひとつとして江戸に献上されていました。昭和30年代に桑畑が果樹園に変わり、ももの栽培が大きく広がりました。

収穫は、6月下旬からの「日川白鳳」に始まり、県内で最も多く作られている「白鳳」、8月の「川中島白桃」へと続きます。1つの品種を収穫できるのは1週間ほどと短く、旬の時期は限られています。

届いたももがかたいときは、常温に置いて追熟させます。食べ頃になったら、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、1週間以内に食べきりましょう。

ほうとう

平たい太麺を、かぼちゃなどの野菜と味噌仕立てで煮込む郷土料理

  • 旬通年(寒い季節に特においしい)

ほうとうは、小麦粉で作った平たく太い麺を、かぼちゃなどの野菜と一緒に、味噌仕立ての汁で煮込んだ料理。山梨県全域で親しまれてきた郷土料理です。

麺には塩をほとんど使わないため、ゆでずに生のまま煮込めます。麺についた粉が溶け出して、汁にとろみがつくのが特徴です。

武田信玄の陣中食だったという説もありますが、文献に多く登場するのは江戸時代以降。山がちで稲作に向かない土地で、米の代わりの主食として根付いたといわれます。「うまいもんだよ かぼちゃのほうとう」という言い回しも残っています。

お取り寄せでは、生麺や乾麺、スープ付きのセットが手に入ります。かぼちゃが煮くずれるくらいまで煮込むと、甘みが汁に溶け込みます。

山梨県の名所

富士五湖

富士山のふもとに並ぶ5つの湖。湖面に映る「逆さ富士」が見事

  • 行き方富士急行線・河口湖駅から河口湖畔まで徒歩約10〜15分
  • 季節通年(桜は4月上旬〜中旬、もみじは11月)

富士五湖は、富士山の北のふもとに並ぶ山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖の5つの湖。どれも世界文化遺産「富士山」の構成資産になっています。

風のない日には、湖面に富士山が映る「逆さ富士」が見られます。本栖湖から見た富士山は、紙幣の図柄にも使われてきました。

五湖のなかで最も長い湖岸線をもつ河口湖は、観光の拠点。湖畔では、春の桜、初夏のラベンダー、秋のもみじと、季節ごとの景色が楽しめます。

山の天気は変わりやすく、富士山が雲に隠れる日もあります。天気予報を確かめながら、時間に余裕をもって計画を立てましょう。

昇仙峡

花こう岩の断崖と奇岩が続く渓谷。国の特別名勝に指定

  • 行き方JR甲府駅からバスで約50分、昇仙峡滝上バス停からすぐ
  • 季節通年(紅葉は10月中旬〜11月下旬)

昇仙峡は、甲府市の北にある渓谷。正式には「御岳昇仙峡」といい、国の特別名勝に指定されています。

花こう岩が長い年月をかけて削られてできた、断崖や奇岩が続く景色が見どころ。そびえ立つ岩峰「覚円峰」、勢いよく流れ落ちる「仙娥滝」、岩が門のように重なる「石門」などが代表的です。

紅葉の見頃は10月中旬から11月下旬。新緑の季節の仙娥滝もおすすめです。

渓谷沿いには遊歩道が整備されています。歩く距離が長くなるので、歩きやすい靴で出かけましょう。

忍野八海

富士山の雪どけ水がわき出る8つの池。透き通った水の青さが魅力

  • 行き方富士急行線・富士山駅からバスで約20〜25分
  • 季節通年

忍野八海は、忍野村にある8つの湧き水の池。富士山に降った雪や雨が、長い年月をかけて地中でろ過され、わき出しているといわれます。世界文化遺産「富士山」の構成資産で、国の天然記念物にも指定されています。

それぞれの池には八大竜王がまつられ、かつて富士山に登る人々が、この水で身を清めたと伝わります。

池をのぞき込むと、底まで見通せるほどの透明度。水草がゆれる澄んだ池と、富士山を一緒に眺められる景色が魅力です。

池の水はそのまま飲むことはできません。8つの池のうち底抜池は資料館の敷地内にあり、見学は有料です。

富士五湖と忍野八海は富士山のふもとで近く、組み合わせて回れます。昇仙峡へは甲府駅からバスで。家で山梨を味わうなら、夏にももとぶどうを取り寄せ、寒い季節にはほうとうを煮込んで、山梨の季節を楽しむのもおすすめです。

実りの甲府盆地と、富士山の水と湖。山梨は、季節ごとに果物と景色を味わいに出かけたくなる土地です。

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参考にした情報