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中部地方

長野県

そばとりんごの信州、山と古刹の旅

日本のほぼ真ん中にあり、3,000m級の山々に囲まれた長野県。高原の涼しい気候を生かした農業がさかんです。

信州そばやりんごから、国宝の善光寺本堂と松本城まで。長野を代表する名産と名所を3つずつ紹介します。

数字で見る長野県

面積

4位/47

13,561.57km²

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人口

16位/47

198.7万人

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面積:国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」2026年7月1日現在(境界未定地域を含むため参考値)
人口:総務省統計局「人口推計」2024年10月1日現在(千人単位)

長野県の名産

信州そば

高原の冷涼な気候が育てるそば。戸隠の「ぼっち盛り」も有名

  • 旬新そばは秋(10〜11月ごろ)

長野県はそばの産地として知られ、そばを細く切って食べる「そば切り」の発祥の地のひとつともいわれます。ただし発祥の地には諸説あり、はっきりとはわかっていません。

標高の高い冷涼な土地で育ったそばは「霧下そば」と呼ばれ、戸隠や開田高原、八ヶ岳のふもとなどが名産地として知られています。

戸隠そばは、一口分ずつ丸く盛る「ぼっち盛り」が特徴で、5つのぼっちで出されるのが一般的です。秋の新そばの季節には、県内各地でそばまつりが開かれます。

手打ちそばの文化は、長野県の選択無形民俗文化財にもなっています。お取り寄せの生そばは、たっぷりのお湯でゆでて、冷水でしっかり締めるのが基本です。

りんご

収穫量全国2位。秋映、シナノスイートなど長野生まれの品種も

  • 旬秋〜冬(品種によって8月〜12月ごろ)

長野県はりんごの収穫量が全国2位(農林水産省の資料、2024年産)。昼と夜の寒暖差が大きく、雨が少ない気候が、りんご作りに向いているといわれます。

主力は「ふじ」ですが、長野県で生まれた「秋映」「シナノスイート」「シナノゴールド」の3品種も人気を集めています。

収穫は、秋映が9月下旬から、シナノスイートが10月上旬から、シナノゴールドが10月中旬からと続きます。黄色いシナノゴールドは日持ちがよく、ジュースやアップルパイにも向いています。

保存するときは、ポリ袋に入れて口を閉じ、冷蔵庫の野菜室へ。りんごから出るガスは、ほかの野菜や果物の熟成を早めるので、分けて保存しましょう。

野沢菜漬

野沢温泉村生まれの青菜を漬けた信州の味。シャキッとした歯ごたえ

  • 旬冬(11月以降に漬け込み)。通年

野沢菜は、野沢温泉村で生まれたとされる青菜。1756年に、村の健命寺の住職が京都から持ち帰ったかぶの種が始まりと伝えられ、「信州の伝統野菜」にも選ばれています。

霜に当たると甘くやわらかくなるため、収穫は11月以降。野沢温泉村では、収穫した野沢菜を温泉で洗う「お菜洗い」をしてから漬け込みます。

漬けて2週間ほどたち、少し酸味が出てきたころが食べ頃。今は緑色の浅漬けが主流ですが、発酵が進んであめ色になった古漬けは、炒め物やチャーハンにするとおいしく食べられます。

ご飯のおともはもちろん、刻んでおにぎりの具や、長野の郷土食「おやき」の具にも使われます。

長野県の名所

上高地

北アルプスのふもと、標高約1,500mの景勝地。河童橋が目印

  • 行き方松本駅から電車で新島々駅へ(約30分)、バスで約1時間。マイカーは乗り入れできない
  • 季節4月中旬〜11月中旬(冬は道路が閉鎖)

上高地は、北アルプスのふもと、標高約1,500mに広がる景勝地。中部山岳国立公園の一部で、国の特別名勝・特別天然記念物に指定されています。

梓川にかかる河童橋から見上げる穂高連峰は、上高地を代表する眺め。立ち枯れの木が水面に残る大正池や、静かな明神池など、歩いて巡れる見どころが点在します。

自然を守るため、上高地へ続く道路は一年中マイカーが通れません。長野県側の沢渡、岐阜県側のあかんだな駐車場で、シャトルバスやタクシーに乗り換えます。

道路が通れるのは、2026年は4月17日から11月15日まで。冬は閉鎖されます。上高地は松本の街より5〜10℃ほど気温が低いので、夏でも上着を持っていきましょう。

善光寺

宗派を問わず人々を迎えてきた古刹。本堂は国宝

  • 行き方JR長野駅からバスで約15分、バス停から徒歩約5分
  • 季節通年(次の御開帳は2027年4月4日〜6月19日)

善光寺は、長野市にある古い寺。本尊の阿弥陀如来は日本最古の仏像といわれ、人の目にふれることのない「絶対秘仏」とされています。

特定の宗派に属さない寺で、天台宗と浄土宗によって守られてきました。昔から宗派を問わず、多くの人が参拝に訪れています。

1707年に完成した本堂は、国宝に指定されています。本堂の床下の真っ暗な回廊を歩き、「極楽の錠前」に触れる「お戒壇巡り」も体験できます。

数え年で7年に一度、本尊の分身とされる「前立本尊」が公開される御開帳が行われます。次の御開帳は2027年4月4日から6月19日まで。期間中はとても混み合います。

松本城

現存する五重六階の天守では日本最古。黒い外観の国宝の城

  • 行き方JR松本駅から徒歩約20分(周遊バスなら約10分)
  • 季節通年

松本城は、天守が国宝に指定されている城。大天守を中心に5つの建物がつながった天守は、五重六階の天守として日本最古とされています。

大天守などは、1593年から1594年ごろに築かれたと考えられています。黒い漆塗りの壁が印象的で、北アルプスを背にした姿は松本のシンボルです。

現存する12の天守のなかで、平地に築かれた「平城」はここだけ。天守の中に入ることができ、上の階に行くほど階段が急になります。

混雑する時期は、天守に入るまでに時間がかかることがあります。急な階段を上り下りするので、両手が空くかばんと、歩きやすい靴がおすすめです。

上高地と松本城へは松本駅を起点に、善光寺へは北陸新幹線の長野駅から向かえます。家で長野を味わうなら、秋に新そばとりんごを取り寄せて、野沢菜漬を添えた信州の食卓を楽しむのもおすすめです。

雄大な北アルプスと、歴史ある寺と城。長野は、四季を通して何度でも訪ねたくなる土地です。

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参考にした情報