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中部地方

富山県

富山湾の幸と、立山の山岳絶景

本州の日本海側、立山連峰と富山湾に囲まれた富山県。標高3,000m級の山々から深い富山湾まで、高低差の大きな地形が特徴です。

富山湾ならではの白えびから、雪の壁で知られる立山黒部アルペンルートまで。富山を代表する名産と名所を3つずつ紹介します。

数字で見る富山県

面積

33位/47

4,247.60km²

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人口

37位/47

99.7万人

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面積:国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」2026年7月1日現在(境界未定地域を含むため参考値)
人口:総務省統計局「人口推計」2024年10月1日現在(千人単位)

富山県の名産

白えび

漁業として成り立つほどとれるのは富山湾だけ。透き通る小えび

  • 旬4月〜11月(漁期)。旬は5〜9月

白えびは、透き通った淡いピンク色の小さなえび。漁業として成り立つほどとれるのは富山湾だけといわれる、富山ならではの味です。

川の河口の沖にある、水深約300mの「藍瓶(あいがめ)」と呼ばれる海底の谷にすみ、新湊漁港や岩瀬漁港で水揚げされます。資源を守るため、漁は4月から11月に限られ、旬は5月から9月です。

1996年には、ブリ、ホタルイカと並んで「富山県のさかな」に選ばれました。

殻をむいた身の刺身や昆布締めはとろりと甘く、殻ごと揚げたかき揚げは香ばしい味わい。お取り寄せでは、冷凍のむき身などが手に入ります。

ホタルイカ

春の富山湾の味。ゆでて酢みそで食べる「桜煮」が定番

  • 旬春(3月の解禁〜6月ごろ)

ホタルイカは、手のひらにのるほどの小さなイカ。春になると富山湾の岸近くに集まり、3月の解禁から6月ごろまで、定置網で水揚げされます。

青白く光る姿でも知られ、常願寺川の河口から魚津港にかけての海面は「ホタルイカ群遊海面」として、国の特別天然記念物に指定されています。指定されているのは、イカではなく海面です。

定番は、塩ゆでにした「桜煮」を酢みそで味わう食べ方。しょうゆなどのたれに漬けた「沖漬け」も人気で、酒のさかなにもぴったりです。

ホタルイカは、生のままでは寄生虫による食中毒のおそれがあります。お取り寄せでは、ボイルしたものや、きちんと冷凍処理された沖漬けを選びましょう。

ます寿司

笹を敷いた丸いわっぱに、塩漬けのマスと酢飯を重ねた押し寿司

  • 旬通年

ます寿司は、木でできた丸い器「わっぱ」に笹の葉を敷き、塩漬けにしたマスと酢飯を重ねて押した寿司。笹をめくると、鮮やかなマスの色が現れます。

ルーツは、江戸時代に富山藩で作られていた鮎の寿司といわれ、将軍・徳川吉宗に献上されて喜ばれたと伝わります。その後、かつて神通川をさかのぼっていたサクラマスを使うようになりました。

一段のものと、二段重ねのものがあり、富山駅の駅弁やおみやげとしても親しまれています。

食べるときは、わっぱの上下を外して、包丁で放射状に切り分けるのが一般的。日持ちは商品によって違うので、表示を確かめて早めに味わいましょう。

富山県の名所

立山黒部アルペンルート

富山と長野を結ぶ山岳ルート。春は雪の壁「雪の大谷」が名物

  • 行き方富山地方鉄道・立山駅から(長野県側は扇沢駅から)。立山駅〜扇沢駅の間はマイカーで入れない
  • 季節4月中旬〜11月末(雪の大谷は4月中旬〜6月下旬ごろ)。冬は運休

立山黒部アルペンルートは、富山県の立山駅と長野県の扇沢駅を結ぶ、全長37.2kmの山岳観光ルート。ケーブルカー、高原バス、ロープウェイ、電気バスなどを乗り継いで、北アルプスを越えていきます。

中心となる室堂は標高2,450m。春の開通直後には、除雪でできた雪の壁の間を歩く「雪の大谷ウォーク」が楽しめます。2026年は4月15日に全線が開通し、雪の壁の高さは12mでした。

富山から長野まで通り抜けると、休憩を含めて片道6〜7時間ほど。日帰りで往復するより、どちらかの側で1泊する計画がおすすめです。

室堂の気温は、平地より12〜15℃ほど低くなります。夏でも上着を用意しましょう。混雑する時期は当日券が買いにくくなることがあるので、Webで事前にきっぷを購入しておくと安心です。

五箇山の合掌造り集落

今も人が暮らす合掌造りの集落。白川郷とともに世界遺産

  • 行き方JR高岡駅・新高岡駅・城端駅から世界遺産バスで相倉口へ、徒歩約10分(相倉集落)
  • 季節通年(冬は2〜3mの積雪)

五箇山は、南砺市の山あいにある地域。合掌造りの家が残る相倉と菅沼の2つの集落は、1995年に岐阜県の白川郷とともに「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産に登録されました。

合掌造りの家は、相倉に20棟、菅沼に9棟が残り、今も人々が暮らしています。冬は2〜3mもの雪が積もる土地で、急な茅葺き屋根が雪国の暮らしを物語っています。

相倉には合掌造りの民宿もあり、泊まって山里の夜を過ごすこともできます。季節ごとにライトアップも行われます。

集落は、観光地である前に人々の暮らしの場。家の敷地に入らない、静かに見学するなど、マナーを守って訪ねましょう。なお、菅沼にある資料館のひとつは、2026年7月の火災で当面休館しています。

黒部峡谷

深いV字の峡谷を、トロッコ電車で宇奈月から欅平へ

  • 行き方富山地方鉄道・宇奈月温泉駅から、トロッコ電車の宇奈月駅まで徒歩約5分
  • 季節春〜11月末(冬は運休)

黒部峡谷は、黒部川が削り出した深いV字形の峡谷。国の特別名勝・特別天然記念物に指定されています。

峡谷を走るのが、黒部峡谷鉄道のトロッコ電車。宇奈月駅から終点の欅平駅まで約20km、片道1時間20分ほどかけて、切り立った崖や鉄橋を眺めながら進みます。

2024年の能登半島地震などの影響で、しばらく途中の駅で折り返す運転が続いていましたが、2026年10月1日に欅平までの全線で運行が再開されました。ただし欅平では復旧工事が続いていて、駅とビジターセンターの外には出られません(2026年10月時点)。

トロッコ電車は冬の間は運休し、2026年の営業は11月末までの予定です。運行状況や予約は、公式サイトで確かめてから出かけましょう。

立山黒部アルペンルートへは富山地方鉄道で立山駅へ、黒部峡谷へは宇奈月温泉駅へ、五箇山へは高岡方面からバスで向かえます。家で富山を味わうなら、白えびの刺身やホタルイカの沖漬けに、ます寿司を並べて、富山湾の食卓を楽しむのもおすすめです。

高い山と深い海が、すぐそばにある富山。山の絶景と海の幸を、一度に味わいに出かけたくなる土地です。

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参考にした情報