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中国地方

広島県

瀬戸内のかきとレモン、祈りの島と平和の街

瀬戸内海に面し、穏やかな海と多くの島々に恵まれた広島県。海の幸や島の果物を育む、温暖な気候が特徴です。

養殖の収獲量が全国1位のかきから、世界遺産の厳島神社まで。広島を代表する名産と名所を3つずつ紹介します。

数字で見る広島県

面積

11位/47

8,478.17km²

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人口

12位/47

271.4万人

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面積:国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」2026年7月1日現在
人口:総務省統計局「人口推計」2024年10月1日現在(千人単位)

広島県の名産

かき

養殖の収獲量は全国1位。広島湾の筏で育つ冬の味覚

  • 旬冬(10月の水揚げ解禁〜春)

広島県は、かきの養殖の収獲量が全国1位で、全国の過半数を占めます(農林水産省の資料、2024年)。主な産地は、広島市、廿日市市、江田島市、呉市などの広島湾沿岸です。

広島湾でのかき養殖には、室町時代の終わりごろから450年以上の歴史があるといわれます。大正時代の終わりには、筏からかきをつるして育てる方法が試され、今の大規模な養殖につながりました。

水揚げは10月に解禁され、春にかけてがシーズン。焼きがきやかきフライのほか、広島発祥とされる土手鍋や、炊き込みご飯も定番です。

生で食べられるのは、決められた海域で育った「生食用」だけ。加熱用のかきは、中心までしっかり火を通しましょう。お取り寄せのときは、どちらなのかを確かめて選ぶのが大切です。

広島のお好み焼き

生地にキャベツとそばを重ねて焼く、広島流のお好み焼き

  • 旬通年

広島のお好み焼きは、薄くのばした生地の上に、キャベツやもやし、ねぎなどをたっぷりのせて蒸し焼きにし、焼いたそばや卵を重ねて仕上げる、重ね焼きのスタイル。ソースと青のりで味わいます。

ルーツは「一銭洋食」とされます。戦後、焼け野原となった広島の街で、配給の小麦粉を使った屋台のお好み焼きが広まり、昭和40年ごろには屋台が集まった「お好み村」ができました。

そばを入れるようになったのは、おなかを満たすためだったともいわれます(諸説あり)。地元では、鉄板の上で小さなヘラを使って切り分け、そのまま食べるのが流儀です。

お取り寄せの冷凍お好み焼きなら、フライパンやホットプレートで温めるだけで、手軽に広島の味を楽しめます。

レモン

収穫量全国1位。瀬戸内の島々で育つ、皮まで使えるレモン

  • 旬ほぼ通年(グリーンレモンは10〜11月、イエローレモンは年末〜5月ごろ)

広島県はレモンの収穫量が全国1位(農林水産省の資料、2023年産)で、全国の過半数を占めます。呉市や尾道市、大崎上島町など、瀬戸内海の島々が主な産地です。

1898年、今の呉市豊町大長で、ほかの苗木に混じっていたレモンの苗木3本を試しに植えたのが始まりとされます。1953年には、全国一の産地になりました。

7月のハウスレモンに始まり、10〜11月は青いグリーンレモン、年末から5月ごろは黄色いイエローレモンと、ほぼ一年中出荷されています。

広島県では、皮まで食べられるレモンとして紹介しています。薄く切ってはちみつ漬けにしたり、皮をすりおろして料理の香りづけに使ったりと、まるごと楽しめます。

広島県の名所

厳島神社

海に浮かぶ朱塗りの社殿と大鳥居。宮島に建つ世界遺産

  • 行き方JR宮島口駅からフェリーで宮島桟橋へ、徒歩約10分(広島駅から合計約45分)
  • 季節通年

厳島神社は、日本三景のひとつ・宮島に建つ神社。593年に創建されたとされ、平清盛が1168年ごろに、海の上に建つ今の社殿を整えたといわれます。1996年に世界遺産に登録され、本社などは国宝です。

海の中に立つ大鳥居は高さ16m、重さ約60t。柱は海底に埋められておらず、自らの重みで立っています。今の鳥居は1875年に再建されたものです。

潮が満ちると社殿と大鳥居が海に浮かんで見え、引くと鳥居の足もとまで歩いて行けます。見たい景色に合わせて、出かける前に潮の満ち引きの時刻を確かめておきましょう。

船で宮島に渡るときは、廿日市市の「宮島訪問税」がかかります。宮島には野生の鹿もいるので、食べ物をあげないようにしましょう。

原爆ドーム

被爆の惨状を今に伝える建物。核兵器のない世界を願う世界遺産

  • 行き方広島駅から路面電車で約20分、原爆ドーム前下車すぐ
  • 季節通年

原爆ドームは、1915年に広島県物産陳列館として建てられた建物。チェコの建築家ヤン・レツルが設計しました。1945年8月6日、原子爆弾は建物の南東約160m、高さ約600mの上空で炸裂し、建物は骨組みを残して焼け落ちました。

被爆の惨状を伝え、核兵器の廃絶と平和を願う象徴として、1996年に世界遺産に登録されました。保存のための工事も、これまでに何度も行われています。

ドームの中には入れず、外から見学します。川を挟んだ平和記念公園には、原爆死没者慰霊碑や広島平和記念資料館があり、あわせて訪ねると、被爆の実相をより深く知ることができます。

平和記念資料館は日中とても混み合うので、朝早い時間や夕方の見学がおすすめ。Webで入館の予約ができます。静かな気持ちで見学しましょう。

尾道

坂道と路地、寺が連なる港町。千光寺から尾道水道を一望

  • 行き方JR尾道駅からバスで長江口へ、ロープウェイで山頂駅まで約3分
  • 季節通年(春は千光寺公園の桜)

尾道は、瀬戸内海の尾道水道に面した港町。山の斜面に寺や家々が建ち並び、細い坂道と路地が続く景色は、日本遺産「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」にも認定されています。

町を見下ろす千光寺は、806年に弘法大師が開いたと伝えられる寺。崖の上に張り出した朱塗りの本堂は「赤堂」とも呼ばれます。境内には、鼓岩や玉の岩など、大きな岩が点在しています。

山頂の千光寺公園の展望台からは、尾道の町並みと尾道水道、向かいの島々を見渡せます。春には「さくら名所100選」にも選ばれた桜が咲き誇ります。

山頂まではロープウェイで3分ほど。帰りは「文学のこみち」や坂道を歩いて下りながら、路地の風景を楽しむのがおすすめです。坂や階段が多いので、歩きやすい靴で出かけましょう。

原爆ドームへは広島駅から路面電車で、厳島神社へは宮島口からフェリーで、尾道へはJRで東へ向かえます。家で広島を味わうなら、冬はかき、レモンはほぼ一年中楽しめます。お好み焼きを焼いて、広島の味をそろえてみてください。

海に浮かぶ社と、平和を願う街、坂の上から眺める瀬戸内の海。広島は、心に残る景色に出会いに出かけたくなる土地です。

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参考にした情報