鳥取県の名産
松葉がに
鳥取で水揚げされる雄のズワイガニ。11月6日に漁が解禁される
鳥取県では、ズワイガニの大人の雄を「松葉がに」、脱皮して間もない若い雄を「若松葉がに」、雌を「親がに」と呼びます。
鳥取県のずわいがにの漁獲量は全国1位(農林水産省の資料、2024年。数量が公表されていない県を除いた順位)。漁は毎年11月6日の午前0時に解禁されます。
資源を守るため、漁期や大きさには細かな決まりがあります。松葉がには3月20日まで、親がには12月31日まで。雄は甲羅の幅10.5cm未満、雌は7cm未満のものはとってはいけません。
特に大きく品質のよいものは、最高級ブランド「五輝星」として扱われます。お取り寄せのゆでがには、届いたら早めに味わい、冷凍の場合は冷蔵庫でゆっくり解凍しましょう。
二十世紀梨
明治時代に鳥取に伝わった梨。しゃりっとした食感と、さわやかな甘さ
二十世紀梨は、明治時代に千葉県松戸市で見つかった梨。「新しい世紀の王者になるだろう」という願いを込めて名付けられました。
鳥取県には、1904年に10本の苗木が持ち込まれたのが始まり。今では県内全域で栽培され、鳥取を代表する果物になっています。
露地ものの旬は8月下旬から9月中旬。鳥取県では、「なつひめ」「新甘泉」「王秋」などのオリジナル品種も育てられています。
保存は室温で、食べる2〜3時間前に冷蔵庫で冷やすのが、おいしく食べるコツ。冷やしすぎると、甘みを感じにくくなります。
らっきょう
鳥取砂丘のそばの砂丘畑で育つ、白くシャキシャキのらっきょう
鳥取県はらっきょうの収穫量が全国1位(農林水産省の資料、2022年産)。なかでも、鳥取市福部町の砂丘畑で育つ「鳥取砂丘らっきょう」「ふくべ砂丘らっきょう」は、2016年に国の地理的表示(GI)に登録されました。
砂の畑で2年かけて育てるのが特徴で、身が締まったシャキシャキの食感と、白い色が自慢です。江戸時代に、参勤交代の付き人が持ち帰ったのが始まりと伝わります。
収穫と出荷は5月下旬から6月中旬。秋の10月下旬から11月上旬には、砂丘のまわりの畑が、らっきょうの紫色の花で一面に染まります。
甘酢漬けにして、ご飯のおともやカレーの付け合わせにするのが定番。刻んでタルタルソースに混ぜるなど、料理の味のアクセントにも使えます。
鳥取県の名所
鳥取砂丘
東西約16kmに広がる砂の丘。風がつくる模様「風紋」が見どころ
鳥取砂丘は、日本海沿いに東西約16km、南北約2kmにわたって広がる砂丘。国の天然記念物で、山陰海岸国立公園の一部です。
見どころは、風が砂の表面に描く波のような模様「風紋」や、すり鉢状のくぼ地、砂がすだれのように流れ落ちる「砂簾」など。風と砂がつくる景色は、日によって違う表情を見せます。
砂丘の中には日陰がなく、夏は熱中症になる人が多く出ています。砂も熱くなるので、はだしやサンダルは避け、帽子と飲み物を用意しましょう。
風紋は、風が吹いたあとの朝早い時間に見やすいといわれます。海での遊泳は禁止されているので注意しましょう。
大山
「伯耆富士」と呼ばれる中国地方の名峰。ふもとには西日本最大級のブナ林
大山は、鳥取県の西部にそびえる、標高1,729mの山。米子や松江の方から見ると富士山に似た姿をしていることから、「伯耆富士」とも呼ばれます。
標高約800〜1,300mには、西日本最大級のブナ林が広がっています。1936年に国立公園に指定され、今は大山隠岐国立公園の一部です。
山頂付近には、国の特別天然記念物ダイセンキャラボクの林があります。秋には山が紅葉に染まり、ふもとの大山寺周辺の散策も楽しめます。
登山をするなら、登山届を出し、雨具やヘッドライトを用意しましょう。山頂から先の縦走路は崩落が激しく危険なため、利用を控えるよう呼びかけられています。
三朝温泉
世界屈指のラドン泉と称される温泉地。三徳山の投入堂も近い
三朝温泉は、三徳川沿いに広がる温泉地。三徳山をお参りする人が白いオオカミを助けたことがきっかけで見つかった、という伝説が残ります。
2015年には、三朝温泉と三徳山が日本遺産「六根清浄と六感治癒の地〜日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉〜」に認定されました。
近くの三徳山には、切り立った崖のくぼみに建てられた国宝「投入堂」があります。温泉とあわせて訪ねるのがおすすめです。
温泉街には、三朝温泉の始まりとされる共同浴場「株湯」があります。川沿いを浴衣で散策しながら、湯めぐりを楽しみましょう。
鳥取砂丘へは鳥取駅から、三朝温泉へは倉吉駅から、大山へは米子駅からバスで向かえます。家で鳥取を味わうなら、冬は松葉がに、初夏はらっきょう、夏の終わりは二十世紀梨と、季節ごとに取り寄せるのも楽しみです。
風が描く砂の模様と、名峰大山、湯けむりの里。鳥取は、ゆったりと自然を味わいに出かけたくなる土地です。